debian 10 から11にアップグレードしてみた
目次
はじめに
2021年8月14日にBullseyeが来てたっぽいので更新します
aptのリストを書き換える
「buster」から「bullseye」に書き換えつつ「buster/updates」は「bullseye-security」に書き換えます。
ビフォー
/etc/apt/sources.list
#
deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ buster main contrib non-free
deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ buster main contrib non-free
deb http://security.debian.org/debian-security buster/updates main contrib non-free
deb-src http://security.debian.org/debian-security buster/updates main contrib non-free
# stretch-updates, previously known as 'volatile'
deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ buster-updates main contrib non-free
deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ buster-updates main contrib non-free
アフター
/etc/apt/sources.list
#
deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ bullseye main contrib non-free
deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ bullseye main contrib non-free
deb http://security.debian.org/debian-security bullseye-security main contrib non-free
deb-src http://security.debian.org/debian-security bullseye-security main contrib non-free
# stretch-updates, previously known as 'volatile'
deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ bullseye-updates main contrib non-free
deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ bullseye-updates main contrib non-free
私の環境では「/etc/apt/sources.list.d」にも変更があります。具体的には以下のリストです。
- backports.list
- docker-ce.list
- ookla_speedtest-cli.list
deb http://deb.debian.org/debian bullseye-backports main contrib non-free
deb-src http://deb.debian.org/debian/ bullseye-backports main contrib non-free
deb [arch=amd64] https://download.docker.com/linux/debian bullseye stable
# deb-src [arch=amd64] https://download.docker.com/linux/debian bullseye stable
# this file was generated by packagecloud.io for
# the repository at https://packagecloud.io/ookla/speedtest-cli
deb https://packagecloud.io/ookla/speedtest-cli/debian/ bullseye main
deb-src https://packagecloud.io/ookla/speedtest-cli/debian/ bullseye main
アップグレード
apt-update
aptの書き換えができたら「apt update」を実行します。
もし下記のようなメッセージが出た場合、aptのソースリストが何かしら間違っているので、この先の作業を続行しないでください。
E: リポジトリ http://security.debian.org/debian-security bullseye-updates Release には Release ファイルがありません。
N: このようなリポジトリから更新を安全に行うことができないので、デフォルトでは更新が無効になっています。
N: リポジトリの作成とユーザ設定の詳細は、apt-secure(8) man ページを参照してください。
正しく成功すると下記のようになります。
取得:1 http://security.debian.org/debian-security bullseye-security InRelease [44.1 kB]
ヒット:2 http://ftp.jp.debian.org/debian bullseye InRelease
ヒット:3 http://ftp.jp.debian.org/debian bullseye-updates InRelease
ヒット:4 https://download.docker.com/linux/debian bullseye InRelease
ヒット:5 http://dl.google.com/linux/chrome/deb stable InRelease
取得:6 http://security.debian.org/debian-security bullseye-security/main Sources [11.4 kB]
取得:7 http://security.debian.org/debian-security bullseye-security/main amd64 Packages [25.4 kB]
取得:8 http://security.debian.org/debian-security bullseye-security/main i386 Packages [25.4 kB]
取得:9 http://security.debian.org/debian-security bullseye-security/main Translation-en [12.5 kB]
ヒット:10 http://deb.debian.org/debian bullseye-backports InRelease
ヒット:11 https://packagecloud.io/ookla/speedtest-cli/debian bullseye InRelease
119 kB を 11秒 で取得しました (10.5 kB/s)
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
アップグレードできるパッケージが 2078 個あります。表示するには 'apt list --upgradable' を実行してください。
apt upgrade
「apt upgrade」を実行します。処理中以下のような画面が出る場合があります。
この画面はqキーで閉じます。
更新をGUI(デスクトップ画面)でやっている場合はディスプレイマネージャが死んでしまうので、cuiや再起動で復活させる注意事項が出ます。
設定は特に理由がなければ保持にします。(中身を見て編集がされていなければ上書きしても問題ありません)
smartmontools (7.2-1) を設定しています ...
設定ファイル '/etc/default/smartmontools'
==> これはインストールしてから (あなたかスクリプトによって) 変更されています。
==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。
どうしますか? 以下の選択肢があります:
Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする
N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す
D : 両バージョンの差異を表示する
Z : 状況を調査するためにシェルを開始する
デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。
*** smartmontools (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
設定ファイル '/etc/smartd.conf'
==> これはインストールしてから (あなたかスクリプトによって) 変更されています。
==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。
どうしますか? 以下の選択肢があります:
Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする
N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す
D : 両バージョンの差異を表示する
Z : 状況を調査するためにシェルを開始する
デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。
*** smartd.conf (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
設定ファイル '/etc/hdparm.conf'
==> これはインストールしてから (あなたかスクリプトによって) 変更されています。
==> パッケージ配布元が更新版を提供しています。
どうしますか? 以下の選択肢があります:
Y か I : パッケージメンテナのバージョンをインストールする
N か O : 現在インストールされている自分のバージョンを残す
D : 両バージョンの差異を表示する
Z : 状況を調査するためにシェルを開始する
デフォルトでは現在使っている自分のバージョンを残します。
*** hdparm.conf (Y/I/N/O/D/Z) [デフォルト=N] ?
sshのportなどを変更している場合以下のように聞かれます。
ローカルバージョンの保持を選択しないとsshが初期化されるので注意してください。
apt dist-upgrade
「 apt dist-upgrade 」を実行して最後の更新を行います。このアップグレードはパッケージの更新だけでなく、削除も自動的に行われるので注意してください。
再起動
すべてが終了したら再起動を行ってください。
再起動後カーネルのバージョンが変わっていれば更新ができています。
Linux server1 4.19.0-17-amd64 #1 SMP Debian 4.19.194-3 (2021-07-18) x86_64 GNU/Linux
Linux server1 5.10.0-8-amd64 #1 SMP Debian 5.10.46-4 (2021-08-03) x86_64 GNU/Linux
後片付け
いらないパッケージ等を掃除します
sudo apt autoremove
sudo apt autoclean
ディスカッション
コメント一覧
>「buster/updates」は「bullseye-security」に書き換えます。
/etc/apt/sources.listのアフターがbullseye-updateのままで書き変わってないです