ゲームノートに hydronaut 使ってみた
はじめに
ゲーミングノートPCがとても熱くなって怖いのでグリスを塗り替えてみた話
今まで何度かMX4というグリスを使っていましたが、あまり排熱が改善されないので、ちょっと高いくまグリスを購入しました。
くまグリスには、hydronautと Kryonautがありますが、公式HPを見る限りでは、液体窒素などのオーバークロック向けにKryonaut、水冷向けにhydronautであるような表記だったのでhydronautを購入しました。

内容物はグリスとヘラと説明書です。

グリスを塗り替える
グリスを塗り替えるためにはCPUのヒートシンクを取り外さなければいけません。
私のパソコンでは裏蓋を取るとあります。

ヒートシンクを取り外してグリスを拭き取ります。


グリスの散布は様々ですが、経験上言えることは、デスクトップCPUとノートCPUのグリスの塗り方は異なります。
理由として、CPUにヒートスプレッダ(コアを金属で保護する部分)がノートCPUには存在しないので、コア面積分しかヒートシンクと接触しません。
なので周りをある程度はみ出るような塗り方をすると、コアの周囲がグリスで満たされ、それが熱伝導路となるので熱伝導がよくなります。

GPUコアの方もヒートシンクを外して塗り替えます。


コアが正方形の場合、Xのように塗っていますが、上記の画像で※のように塗ったほうが良いことがわかったのでそのように塗ります。

温度結果
CPUZでストレステストを行い、GPUZで温度を測定しました。
CPUは3920XM(TDP55w)に変更されているので、冷却はかなりギリギリです。
CPU温度 | アイドル時温度 | 高負荷時温度 |
MX4 | 48.6℃ | 91.4℃ |
hydronaut | 44.6℃ | 78.7℃ |
アイドル時に4℃、高負荷時に12℃温度が下がりました。
またGTX 980m における温度は以下のとおりです。
GPU温度 | アイドル時温度 | 高負荷時温度 |
MX4 | 42.0℃ | 72.0℃ |
hydronaut | 40.0℃ | 64.0℃ |
アイドル時に2℃、高負荷時に12℃温度が下がりました。
まとめ
私が使用するゲームングノートでは温度が10℃以上下がる程、とても効果的な結果を得る事ができました。
理由としては、ノートPCの冷却能力はデスクトップPCと比べて非力なため、大きな温度差を作り出すことができず、温度の差が小さい程 熱伝達が起こりづらいため、グリスの性能が出やすいからであると思われます。
熱伝達に関してはこちら
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