オンラインゲームに適切なインターネット回線とは

2020年11月8日

はじめに

最高速度に目移りした結果、VDSLから光回線に契約してゲームがまともにできずに解約してVDSLに戻った方がいたので、なぜそうなってしまったのか、についてまとめておきます。

光回線の種類について

ここではNTTが管轄している光回線の種類について解説します。ケーブルテレビなどの同軸ケーブルの通信は地域によって異なるので省きます。(NURO?地域外です)

光ファイバー

NTTまでの通信経路がすべて光ファイバーのものが俗に言う「光回線」というものになります。

VDSL・LAN

マンションの部屋にあるものが、電話回線であったりするタイプかこれに該当する。

どうやっても100Mbps以上に変更できないものとか

これらの違い

これらは最大速度が異なっており、物理的な回線ではVDSLより光ファイバーのほうが速い。

インターネットの接続方法

上記の物理回線ではNTTまでの接続しか行っていないので、インターネットに接続することはできない。

インターネットに接続するためには、インターネットに接続しているプロバイダーに接続する必要がある

プロバイダー接続方法

プロパイダーに接続する方法は今では複数存在する

PPPOE(Point-to-Point Protocol over Ethernet)

2点間の接続をイーサーネット(一般のご家庭のLANと同じ)で行う方式

IPoE(Internet Protocol over Ethernet)

いわゆる、LANケーブル指すだけで通信ができる方式

IPv4 over IPv6

IPv4の通信機能があるプロバイダーが提供するサーバーにIPv6で接続する方式

まとめ

これらの接続方法をまとめると図のようになります

インターネットの混雑

上記の図で示した、プロパイダーとインターネットの間の場所が混雑すると速度やパケットロストが発生します。

時間帯によって速度が変わる場合はプロバイダーとインターネット間が混雑している場合が多いです

IPv6接続サービスはその設備自体が肥大化した通信量に対応できるように作ってあるので、ADSL時代からあるPPPOEよりプロバイダーとインターネット間は混雑しづらく、夜間でも速度が出る場合が多いです。

インターネットの速度

今まで紹介したことからインターネットの速度を求めると、

物理回線速度」と「プロバイダーとインターネット間の速度」の最小値が実際の速度になります

友人の身に何が起こったのか

プロバイダーSでは物理回線が100Mbpsでしたが、安定して90Mbpsが出ていたため、物理回線速度が限界に達していました。

友人はこの速度を早くしたいがために、物理回線速度が100Mbpsから1Gbpsに成るということでプロバイダーJに契約を行いました。

しかし蓋を開けてみると、プロバイダーJではIPv6の接続サービスがなく、プロバイダーとインターネット間でパケットロスが生じるため、速度は早くなったのにゲームではラグが多発する環境になりました。

どうすればよかったのか?

回線速度は物理回線の速度を示す場合が多く、プロバイダーがインターネットに接続する速度を指すことは、まずありえません。

なので実際に契約してみないとわからないということが多いです。

しかしIPv6接続サービスではその殆どが、MULTIFEEDという会社が提供しています。なので、IPv6接続サービスがあればどのプロバイダでも大抵なんとかなる場合が多いです。